重要事項説明書 私道・インフラ|60

【簡単診断】私道の通行・掘削承諾|所有者の不在・相続への対応と重説の書き方

私道の通行・掘削承諾書は、誰がどのように集めるのでしょうか?

前面の私道に水道管を入れ替える予定です。所有者宅を訪ねても不在で、別の持分の名義人は亡くなっているようです。仲介業者が一軒ずつ承諾書を集めるのでしょうか。集まらない場合、重要事項説明書や契約はどうすればよいですか。

通行と掘削の条件を調べ、取得担当と期限を決めます

私道を歩く・車で通る承諾と、水道管等のために掘る承諾は別です。既存の承諾書・協定と、公道までの全経路の権利関係を確認してください。売買で取得を約束するなら、誰が依頼し、誰が工事説明を用意し、いつまでに取得するか、取得できない場合をどう扱うかまで決めます。

所有者に会えないからといって、すぐに承諾拒否とは判断しません。一時的な不在、転居、死亡による相続、権利を巡る争いでは対応が違います。未返答を承諾扱いにはできませんが、承諾書がないだけで法律上の通行権や設備設置権がないとも断定できません。

重要事項説明書では、私道負担の備考・対象外私道の欄等に通行・掘削の根拠と条件を、上下水道・ガス等の整備状況欄には配管の経路や利用条件を記載します。売買契約で承諾書の取得を売主の義務にする場合は、対象の書面・期限・取得できない場合の扱いを契約書に定めます。欄名・配置は書式により異なります。

私道の通行条件と掘削・配管条件を分け、重説の私道欄・インフラ欄と契約書の取得特約へそれぞれ記載する独自模式図
架空例・記載先の模式図です。通行だけの承諾を、掘削まで承諾済みとは記載しません。実際の書式の欄名・記載要領を確認してください。

法令・実務の根拠:宅建業法35条民法の通行権・設備設置権所有者不明私道への対応ガイドライン

私道の通行・掘削承諾の確認診断

当てはまる答えを押すと、あなたの場合の結論に色が付きます。

購入予定物件が私道を利用する
確認1既存の書面に、通行と掘削の両方の記載がありますか?
  • 確認2書面の対象に、今回の買主と予定工事も含まれますか?
    • 結論対象・条件を重説に記載
    • 結論不足する承諾・条件を確認
  • 確認3私道所有者への依頼は、どのような状況ですか?
    • 結論図面と工事内容を示して依頼
    • 結論現在の権利者と連絡先を調査
    • 結論拒否理由と権利・工事方法を検討
  1. 確認1既存の書面に、通行と掘削の両方の記載がありますか?
  2. 確認2書面の対象に、今回の買主と予定工事も含まれますか?
    結論対象・条件を重説に記載
    結論不足する承諾・条件を確認
  3. 確認3私道所有者への依頼は、どのような状況ですか?
    結論図面と工事内容を示して依頼
    結論現在の権利者と連絡先を調査
    結論拒否理由と権利・工事方法を検討
  • 対象・条件を重説に記載

    地番、通行・工事の範囲、費用、通知・復旧の条件を記載します。別の筆や配管所有者の確認漏れがないか照合します。

  • 不足する承諾・条件を確認

    古い書面が今回の買主や工事に適用されるかを当事者等へ確認します。対象外の工事や承継が不明な部分は追加協議が必要です。

  • 図面と工事内容を示して依頼

    通行・掘削の範囲、復旧、費用、連絡先を説明します。売主・仲介・施工業者の担当と期限を決めます。

  • 現在の権利者と連絡先を調査

    登記住所、相続の有無、承諾する権限を調べます。不在・未返答を承諾として扱わず、必要なら専門家へ相談します。

  • 拒否理由と権利・工事方法を検討

    工事説明の不足か権利の争いかを確認します。民法上の権利と事業者の申請条件を確認し、無断で工事を始めないでください。

承諾資料と連絡状況による追加調査の目安です。書面がないことだけで通行不可・工事不可とは判断しません。法的権利の有無を確定する図ではありません。

通行・掘削承諾の対象、買主への適用、所有者への連絡状況による診断。当事務所作成。

私道の通行承諾と掘削承諾は何が違う?最初に調べること

確認する事項具体的に調べる内容
通行徒歩だけか、乗用車・配送車・工事車両も含むか。利用する人、車幅・重量・時間の制限、駐停車の扱い、通行料。
掘削・配管新設、交換、修繕、撤去のどれを認めるか。水道・下水・ガス等の種類、対象地番、掘る場所、工事の通知、復旧・事故時の責任、費用。
私設管の使用土地とは別に、既存管の所有者・管理者を確認。他人の給水管から分岐する場合の条件、容量、使用料・維持管理費。
承諾の相手と承継署名した人が当時・現在の権利者か。今回の買主・施工業者・工事が対象か。売買後の利用者や私道所有者の変更をどう扱う合意か。

位置指定道路であることは、私人間の通行・掘削の承諾とは別です。道路の指定があっても、土地と配管の権利を調べます。私道持分を取得する場合も、持分だけを根拠にすべての工事が自由とは説明しません。道路の指定は位置指定道路・私道、面積・持分は私道負担の有無と面積で説明しています。

前面の一筆だけでなく、公道・接続する管まで調べる

売主から古い売買契約書、重要事項説明書、承諾書、管理協定、配管図を預かり、公図と登記情報を照合します。家の前の私道は共有でも、公道へ出る直前の細い部分だけ第三者の単独所有という場合があります。通行経路と配管経路が違う場合は、それぞれの全筆を調べてください。

調査用には登記情報提供サービスで地番・所有者・持分・地役権等を確認し、公図と現地を照合すると進めやすくなります。登記事項証明書を提出する必要がある手続では、提出先が求める書類を取得します。水道図面に管が描かれていても、土地の使用権や管の所有者まで証明されるとは限りません。

古い承諾書は、今回の買主にも使える?

売主個人だけを対象にした書面、以前の一回の工事だけを対象にした書面、徒歩通行だけの書面では、今回の買主や配管交換まで認められているか分かりません。対象地番、当事者、目的、期間、承継条項を読み、必要な部分を当事者へ確認します。

『承継人にも効力が及ぶ』という条項があっても、将来の私道取得者すべてに当然対抗できるとは限りません。地役権の設定・登記、合意の性質、私道取得者との関係によって判断が異なります。古い書面をそのまま添付して『永続的に問題なし』とは説明しないでください。

掘削承諾書の集め方|売主・仲介・施工業者の役割と依頼の準備

承諾書を誰が集めるかは、売買契約と依頼内容に応じて決めます。売主に取得義務を定め、仲介が所有者への連絡や日程調整を担当する方法もあります。工事の範囲・復旧方法は施工業者に説明してもらうと、所有者の疑問に具体的に答えられます。

担当先に決めること
売主・買主誰が取得義務を負うか。買主の建築・配管計画、取得費用、期限、取得できない場合の契約上の扱い。
売主側・買主側の仲介窓口となる担当者、所有者の調査、依頼書の説明、返答の記録。双方から異なる条件で依頼しないよう調整します。
施工業者・指定工事事業者管の新設・交換ルート、工事範囲・時期、車両、舗装復旧、費用・事故時の連絡先、事業者への申請書類。
司法書士・弁護士等相続登記・権利者の確認は司法書士等へ相談。権利の争い、承諾を得られない場合の法的判断や紛争交渉は弁護士へ相談します。

訪問前に、何を用意すればよい?

  • 売主から経緯と連絡先を確認する

    以前の工事を誰に依頼したか、管理者や所有者と面識があるか、過去に争いがあったかを聞きます。売主から先に紹介してもらえる場合は、訪問目的を伝えてもらいます。

  • 依頼相手と対象地を確認する

    全経路の登記と地番図から、依頼相手の一覧を作ります。共有地は共有者・持分を、法人所有なら代表権・担当窓口を確認します。住んでいる人と所有者が同じとは限りません。

  • 図面と説明書を用意する

    対象物件・私道の地番、通行範囲、工事予定箇所を着色します。工事が未確定なら、その旨を伝えます。将来の維持修繕も承諾の対象にするか、工事のたびに何を通知・協議するかを、所有者と確認します。

  • 説明の日時と方法を相談する

    承諾書だけを差し出さず、何のための依頼か、買主・工事担当者、復旧・費用を説明します。持ち帰って検討してもらい、控えを渡します。返送をお願いする場合は、返送先と連絡先を明記します。

所有者への説明例

依頼の説明例(架空)

○番1の土地の売買を担当する○○です。隣接する私道○番2について、買主の日常の通行と、水道管の交換工事の条件をご相談したくご連絡しました。対象範囲は添付図の着色部分です。工事内容・舗装の復旧・費用負担は別紙で説明します。ご不明な点を確認したうえでご検討いただきたいので、ご都合のよい説明方法と日時を教えていただけますでしょうか。

この例は、説明の機会を相談する依頼文です。承諾書に何を含めるかは、所有者・当事者・施工業者と確認します。まだ決まっていない工事費や復旧方法を、決まったこととして約束しないでください。

不在・空き家・相続未登記の場合は、どうする?

状況調べること・対応
訪問時に不在不在と拒否を区別。売主に連絡方法を確認し、身元・目的・折り返し先を記載した手紙等で説明の機会を相談します。繰り返し訪問して署名を迫らないでください。
空き家・登記住所に届かない最新登記、売主が持つ連絡先、既存協定の管理窓口を確認。手紙が戻ったことと宛先を記録します。空き家というだけで所有者不明・放棄された土地とは判断しません。
名義人が死亡現在の権利者と、署名する人の権限を確認。故人名義で署名してもらったり、親族一人というだけで全員を代表できると扱ったりしません。相続登記・相続関係の調査は司法書士等に相談します。
相続人・所在が分からない必要な範囲で権利者・所在の調査を相談します。事案により財産管理人等の裁判手続を検討しますが、選任や処分・承諾の権限は個別判断です。決済までに簡単に終わるとは約束できません。
電話・口頭では承諾した相手、日時、対象、条件を記録し、内容の確認と書面化を依頼します。書面を取得していない状態を『承諾書取得済み』とは記載しません。

戸籍や住民票は誰でも自由に取得できる資料ではありません。第三者請求の可否・必要書類を自治体へ確認し、資格者に依頼する場合も、その業務で認められる請求の範囲に限ります。仲介業者であっても、相続人全員の戸籍を当然に取得できるわけではありません。

相続人が明らかでない場合の相続財産清算制度と、所有者・所在が分からない土地の管理制度では、要件と申立先が違います。どの制度を使うか、管理人等に承諾する権限があるか、裁判所の許可が必要かを専門家へ確認します。

所有者不明・共有私道への対応:法務省ガイドライン第2版(工事類型・財産管理制度)

掘削承諾を拒否されたら?民法改正と重説の記載例

民法改正後は、掘削承諾書がなくても工事できる?

2023年4月1日施行の民法213条の2は、他の土地に設備を設置し、または他人の設備を使用しなければ水道・電気・ガス等の継続的な供給を受けられない土地の所有者について、必要な範囲で設備設置・使用の権利を定めています。要件を満たす場合、承諾書そのものが権利の発生要件になるわけではありません。

承諾書が権利の発生要件でない場合でも、事前通知は必要です。場所・方法は相手の土地・設備への損害が最も少ないものを選び、あらかじめ目的・場所・方法を土地・設備の所有者と現に使用している人へ通知します。損害に対する償金や、他人の設備を使う場合の費用負担も定められています。訪問時の不在と、調査しても所有者・所在が不明な場合は違います。後者では公示による意思表示などの方法が問題となるため、通知の方法・要件を弁護士へ確認します。

設備設置権と、徒歩・車両の通行権は別です。また、土地の分割・一部譲渡が原因の場合は民法213条の3の特則があります。一筆の私道を民法上の共有物として共同所有する場合、保存なら各共有者が単独ででき、管理・軽微な変更は原則として持分価格の過半数、それ以外の変更は原則として全員の同意が必要です。各人が別々の部分を所有する私道とは区別してください。どの工事類型に当たるかも個別に判断します。法定の設備設置権と事業者の申請条件も確認するため、『全工事で全員の署名が必須』『持分があれば同意不要』のどちらにも決めつけません。

相手が拒否しているのに、仲介担当者の判断だけで掘削を始めてはいけません。拒否の理由、既存の合意、別ルートの可否、法的権利、工事申請の条件を調べ、権利の争いは弁護士へ相談します。さいたま市も、民法改正は無断で工事できる意味ではなく、一般に自力執行は禁止されると案内しています。

改正民法と工事実務:民法213条の2・213条の3法務省の改正内容国交省の同意書に関する周知さいたま市の給水工事の対応

承諾料を求められた場合は、何を確認する?

通行料、土地の使用料、工事の承諾料、損害に対する償金、舗装復旧費、私設管の維持費は、何の支払なのかを区別します。金銭を求められたから直ちに違法とも、言い値を払わなければ工事不可とも判断しません。根拠、金額、支払先、支払う人、工事や利用の条件を確認してください。設備設置・使用権を行使できるか、承諾や金銭の条件をどう定めるかで争いがあれば弁護士へ相談します。

承諾書で確認する項目

  • 対象の土地と承諾する人全地番・範囲図、現在の権利者、代理・代表する権限。必要な同意者の範囲は所有形態と工事内容で確認します。
  • 通行と掘削の対象徒歩・車両・工事車両、設備の種類、新設・交換・修繕・撤去、対象ルートと工事方法。単に『使用を認める』だけでは予定工事まで分からない場合があります。
  • 利用する人と期間今回の買主・家族・施工業者、売却後の承継、期間・終了条件、私道所有者が変わる場合の扱い。将来の第三者への効力は個別確認します。
  • 費用・工事時の責任有償・無償の範囲、事前通知、工事日程の協議、通行止め、舗装復旧、損害・事故の責任と連絡先、維持管理費。

通行・掘削の両方を承諾済みの場合の記載例

次は、全経路の現在の権利者について確認でき、今回の買主による通行と水道管交換が承諾書の対象となり、私設管の使用条件も確認済みという架空例です。ほかの設備や工事まで承諾されている例ではありません。

私道欄・備考の記載例(架空)

本物件から公道に至る私道○番2・○番3の利用条件は、令和○年○月○日付承諾書及び別紙図面のとおりです。同書面は本件買主による徒歩・乗用車の通行及び図面記載ルートの水道管交換を対象とします。これらの利用・工事に係る承諾料は無償です。工事前の通知及び施工者負担による舗装復旧を要します。私設給水管の使用・維持管理条件は別紙協定のとおりです。

上の例では、承諾書の日付、対象地番・範囲、承諾した人、条件を添付資料で確認できるようにします。水道欄の私設管の記載や負担金の説明とも一致させます。承諾料が無料でも、工事費・維持費まで無料という意味ではありません。

通行だけ承諾済みで、掘削はこれから協議する場合

調査途中の下書き例(完成文ではありません)

私道○番2の徒歩・乗用車の通行は、令和○年○月○日付承諾書の対象です。同書面に配管・掘削の承諾は含まれていません。買主が予定する水道管交換については、現在、土地・設備の権利者への照会及び給水工事の申請条件の確認を行っています。

この下書きの後に、掘削の権利と工事の見通し、条件・費用を確認し、その結果を反映して完成させます。未確認のまま、この文言だけで説明を終えないでください。買主が建替え・配管交換を前提に購入するなら、工事の可否が不明なまま通常どおり契約を進めないでください。

不在・相続中・承諾拒否は、『負担なし』と書かない

確認できた事実、誰にいつ照会したか、書面の有無、未解決の条件、予定工事・資金計画への影響を記録します。『売主から問題ないと聞いた』『買主が承知した』だけでは、仲介業者の調査・説明を省略できません。法定の権利に基づく工事を検討する場合も、適用根拠、専門家・事業者の確認内容、通知や手続の状況を具体的に説明します。

承諾書が集まらない場合の契約・費用・決済への影響

訪問回数だけでは、取得までの期間は見積もれません。転居先の調査、相続人の確認、工事方法の変更、法的手続が必要な場合もあります。契約前に取得の見通しを確認し、売主が取得を約束するなら、少なくとも次の条件を決めてください。

契約で決める事項曖昧にしない内容
取得する書面・範囲通行・車両・掘削・管の使用のどこまでか。対象地番、買主、予定工事、承継、費用条件。『承諾書一式』だけで済ませません。
担当と期限契約上の取得義務者、連絡担当、工事説明資料を用意する人、買主の計画提示期限、取得・買主確認の期限。融資・決済・着工の期限と照合します。
取得できない場合期限延長の条件、解除の可否、手付金等の返還、調査・設計等の費用、違約金の取扱い。当事者の合意と個別事情に応じて定めます。
金銭負担承諾に伴う支払、図面・調査・相続・法的手続、配管・復旧費を誰が負担するか。金額未定なら決定方法と追加負担を了承する手続を定めます。

売主に承諾書取得義務を定めた売買で、取得できずに決済を繰り返し延期し、最終的に解除・手付金返還と違約金が認められた裁判例があります。売主側仲介が取得作業を担当し、買主側仲介も協力していました。これは東京地裁2014年4月23日判決の事例紹介であり、取得できなければすべて同じ結論になるという意味ではありません。

承諾取得を約束する前に、依頼先と工事内容を確認することが重要です。取得できない場合の条項も、無条件の白紙解除か、債務不履行による解除・違約金かで結果が違います。紛争の見込みがある契約条件は弁護士へ確認します。金融機関が求める承諾書や融資条件も、利用する金融機関に確認してください。

取得特約の裁判例:RETIO98号112〜113頁・私道の通行掘削承諾の取得特約

埼玉県・東京23区で、私道の配管と工事条件はどこへ聞く?

通行・掘削の合意は土地・設備の権利者へ、管の情報と工事申請の条件は設備の事業者へ確認します。区市の建築担当が、私人間の承諾を代わりに取得したり、通行権を確定したりする窓口ではありません。

確認先確認する内容
さいたま市水道局・給水工事課審査係給水工事の申込み、他人の給水管から分岐する場合の承諾・通知等。民法改正の公式案内の照会先は048-714-3090です。位置図・地番図・既存管と予定ルート・承諾資料を示して相談します。
埼玉県内の他市町村所在地を給水区域とする水道事業者の給水工事担当へ。市町村の水道部門とは限らず、水道企業団等の場合もあります。さいたま市の申請方法をそのまま当てはめません。
東京都水道局・所在地の給水管工事事務所給水装置図面の閲覧・謄抄本交付、給水装置工事の相談。閲覧資格・委任状・必要資料を事前確認します。窓口一覧で所在地の所管を確認してください。
杉並区の給水装置杉並給水管工事事務所(西部支所・杉並営業所内)、杉並区和泉3-8-10、03-5300-8553。道路種別を調べる区役所の建築窓口とは別です。来所前に受付と持参資料を確認してください。
下水道・ガス下水道は所在地の下水道・排水設備担当、東京23区では東京都下水道局の所管窓口を確認。ガスは供給・工事を担当する事業者へ。水道の承諾書だけで下水・ガスの工事もできるとは判断しません。

本管・引込管・メーターの口径、給水図面、分担金の調べ方は、重要事項説明書の飲用水・水道調査で詳しく説明しています。飲用水の給水と下水道の排水は、別の資料で確認します。

さいたま市:他人の給水管を使う場合の取扱い

さいたま市は、他人の給水管から分岐する方法を『支分引用』とし、民法改正に対応した案内を公表しています。支分引用以外の方法がある場合と、ない場合で申請時の確認が違います。土地の利用承諾も申請上の確認事項としています。権利があるという自己判断だけで申請書の承諾欄を記入せず、予定工事を示して確認してください。

東京都:水道局の配水管工事と、宅地の給水管工事は違う

東京都水道局が私道内に配水管を布設する事業では、私道の所有権を持つ全員から所定の布設承諾書を得ることが工事着手の条件と案内されています。これは同事業の条件です。個別宅地の給水管交換や、共有私道のすべての工事について、常に全員署名が法律上必要という意味ではありません。依頼する工事がどの制度・申請に当たるかを確認します。

窓口での質問例

  • 配管の経路と所有者『○番1の売買調査です。私道○番2・○番3を通る管は、配水管か私設給水管か、どの資料で確認できますか。所有者・管理者や、他宅地との共用状況を調べるために必要な資料を教えてください。』
  • 予定工事と承諾資料『添付図の管を交換する計画です。新設・分岐・交換のどの申請になりますか。土地と既設管について、それぞれ誰の、どの内容の書面が必要ですか。旧承諾書を使う場合の確認事項は何ですか。』
  • 不在・相続・承諾拒否『この筆だけ名義人が死亡し、相続関係を調査中です。ほかの所有者の回答は添付のとおりです。民法の設備設置・使用権を検討する場合、通知・権利の根拠など申請時に何を確認しますか。専門家に確認すべき事項も教えてください。』
  • 工事の許可と復旧『土地所有者との合意とは別に、道路占用・道路使用等の手続が必要ですか。所管、復旧仕様、既設埋設物との協議、必要な事前日数を教えてください。』

回答日、窓口・担当者、提示した図面、回答の対象工事、必要書類と未確定事項を保存します。申請条件の案内と、個別工事の許可・承認は違います。どちらの回答かを明記してください。道路種別・道路管理の窓口は、関連記事の所在地別一覧でも確認できます。

地域の公式案内:さいたま市・給水工事と民法改正東京23区・給水装置図面と工事の窓口一覧杉並給水管工事事務所東京都・私道内配水管布設承諾書

承諾が得られないと、買主にどのような不利益がある?

承諾が取れない場合には、予定ルートで配管交換できない、別ルートの工事費が増える、建替え・入居が遅れる、融資で追加資料が必要になるといった影響が考えられます。どの影響があるかは、買主の計画と権利・工事の条件を確認して説明します。承諾書の枚数だけで判断しないでください。

相手が心配しているのが舗装の傷みなのか、工事車両なのか、将来の費用なのかを聞き、答えられる資料を用意することも大切です。ただし、権利や支払を巡る争いを、仲介担当者がそのまま紛争交渉として引き受けることは避け、弁護士へ相談します。

不動産物件調査・重要事項説明書作成代行

私道の資料調査と、重要事項説明書ドラフト作成を支援します

  • 公道までの経路・登記・既存承諾資料の照合
  • 道路・配管の確認先と、追加調査事項の整理
  • 通行・掘削の条件を反映した重説ドラフト作成
  • 埼玉県全域・東京都23区の売買物件に対応

標準的な1物件88,000円(税込)、公的資料取得実費は別途です。承諾書の取得活動、権利調整、相続登記等が必要な場合は、業務範囲と費用を別途確認します。紛争交渉・訴訟は弁護士の業務です。最終確認と宅建士による説明は取引を担当する宅建業者で行います。

所在地・地番、公道までの図面、登記資料、既存の承諾書・協定、予定工事をお知らせください。

物件調査・重要事項説明書の作成を相談する埼玉県全域・東京都23区/売買物件

私道の通行・掘削承諾でよくある質問

私道に持分があれば、掘削承諾書は不要ですか?

持分だけでは判断できません。共有の形態、工事が保存・管理・変更のどれか、設備の所有者、既存合意、事業者の申請条件を確認します。全員の署名が常に必要とも、同意なしですべて工事できるともいえません。

掘削承諾書には実印と印鑑証明書が必須ですか?

すべての承諾書について一律に必須とはいえません。提出先・金融機関・当事者が求める様式と本人・権限の確認方法を調べます。実印が押してあっても、その人に承諾する権限があるかは確認が必要です。

所有者から返事がない場合、承諾したと扱えますか?

返答がないことを承諾として扱いません。不在、転居、相続、拒否のどれかを調べます。法律上の設備設置権等を検討する場合も、必要な通知・手続を別途確認します。

相続登記が終わるまで、掘削承諾はもらえませんか?

相続登記が未了だから直ちに承諾不可ではありません。ただし、誰が現在の権利者で、誰の関与が必要か、代表者に権限があるかを確認します。故人名義の署名や、権限未確認の親族一人の署名で済ませません。

通行承諾書がない私道の物件は売却できませんか?

書面がないだけで売却不可ではありません。通行の権利の根拠・範囲、掘削・配管の条件、紛争、買主の予定用途、融資条件を調べて説明します。予定工事の見通しが立たない場合は、その解決方法と契約条件を先に検討します。

2026年10月8日に法令・公式案内を確認しました。図と記載例は当事務所作成の架空例です。承諾の効力、共有物の工事、法定の通行権・設備設置権は、権利関係と工事内容により判断が異なります。紛争や承諾なしの工事は、弁護士・事業者等への個別確認が必要です。